○あまり小さい時から英語(外国語)を習わせると日本語に悪影響がある。
(*先にお断りしますが、そういう意味では言わなかったのに聞いた方がこう誤解したという例もあります。「年端もいかない子に英語なんかやらせていいの?」と言うような疑問や雑談を、聞いた方が漠然とそのまま受け止めてしまう場合とか。 ただしこの疑問に対する話はここでは触れません。*)
意外とよく聞きます。 どうなんでしょうか。
そんなわけありません。 迷信です。
まず、本当かどうかともかく、これを言う人は、明らかにそんな実体験も間近に見た経験もなく言っているように見受けられる人がほとんどです。(というか私が聞いた人は全員そうです。)つまり、この理屈は、一見「そんなような気がする」と言うようなレベルの話なんです。 ところが、よく聞いてみると、それを「どこどこの”先生”が言った」と場合もあり、当然そのような場合は、聞いた人もすっかり信じてしまう、ことになってしまうのです。 それがまた人の口から伝わってしまう、という感じなので私などは「迷信」どころか「口裂け女」を思い出してしまった程です。
2-4歳ぐらいの子供の発達の速度は個人差がありますが(大きい子でもそうですが)、ひとつの例として、「色」についてまだしっかり認識できない子もいます。「赤」や「青」という言葉は知っているけど認識や概念がまだイマイチ、というような場合が多いです。ちゃんと分かる子もたくさんいますが、この「色」の話はあくまでひとつの例なのであり、大事なことは、この子達の年令は今そういうステージである、ということです。 それを理解したうえで「blue」[red]という言葉を使ってレッスンをしたり遊んだりしていけばいいわけで、色の言い方をどれだけ覚えたか、何個言えるようになったか、と心配したり、またそれにこだわって教え込もう、とか、講師に教えさせよう、と期待することは、本来子供たちの人間としての成熟度とはいつもかみ合わうことではないのです。
念の為に言いますが、「まだ小さいから「blue」や「red」を教えるな、」ということでなく、「覚えたか」「覚えたか」とか「覚えさせる為」だけに教える、というスタンスではいけない、ということです。
もうひとつ日本語に対する影響、についてですが、家族が日本人で日本に住んでいて、英語教室や英会話スクール以外は、普通に日本の生活をしているのであれば、ちょっとやそっと外国語を習ったぐらいで、何の影響もあるわけがありません。あらためて普通に考えれば理解していただけるはずです。 むしろ、例えばもともとバイリンガルの環境にいる子供でさえ、日本で生活していれば、日本語は皆と同じようになるのに、他言語のほうが危うくなるぐらいです。
逆に日本語もおかしくなるほど体の中に入ってくるほどのスゴイ(?)教授法が本当にあれば教えて欲しいぐらいです。
やっぱそうか、と思った方、これを機会に、この話に限らず、人の言うことは鵜呑みにする前に、まず自分の頭でストレートに考えましょう。
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